“弊風”の読み方と例文
読み方割合
へいふう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ために、滔々とうとうと、軟弱な弊風へいふうがあったことも否めません。自力聖道門しょうどうもんが、絶対力をきずいたのは、そういう時代の反動でございました。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多年土地の若いものゝ間に染み込んでいる弊風へいふう賭博とばく媾曳あいびきを、父親は眼の仇にして清掃を図った。父親は一方非常な飲酒家であった。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
もし反動がおそろしいの、騒動が大きくなるのと姑息こそくな事を云った日にはこの弊風へいふうはいつ矯正きょうせい出来るか知れません。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)