“へいふう”の漢字の書き方と例文
語句割合
弊風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふつうの家庭では、なにかの時だけ、儀式的なことに、無闇むやみと飾りたてたりしながら、平常はぞんざいにものごとを扱っている弊風へいふうがあるのを、私はどうもおもしろく思わない。
鍋料理の話 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
是が博奕ばくちとか売春とかいう目に立つ弊風へいふうであるならば、むしろ自他ともに警戒したであろうが、それほど重きを置かれなくて、いつのまにか暗々裡あんあんりに入り込んでいた生活変化は
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
我々青年はまづこの弊風へいふうを打破しなければいかんです。僕はこの間博浪沙はくらうしや始皇帝しくわうていの車に鉄椎てつつゐを落させました。不幸にしてそれは失敗しましたが、まだ壮心が衰へた訳ではありません。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)