“滔々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうとう93.1%
たう/\2.7%
たうたう2.1%
とう/\1.6%
たふ/\0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滔々とうとうたる青年はいが処世の門出に多く身を誤まり、借金の淵に沈み、安身立命の地を得ないのも過半は外見張り主義に原因しています。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
滔々たう/\と縁日の口上口調で饒舌しやべり立てる大気焔に政治家君も文学者君も呆気あつけに取られて眼ばかりパチクリさせてゐた。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
流石さすがにその非凡な力を認めない訳に行かなかつたのは、この滔々たうたうたる氏の雄弁である。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
やま半腹はんぷく以上いじやう赤色せきしよく燒石やけいし物凄ものすごやう削立せうりつしてるが、ふもとかぎりもなき大深林だいしんりんで、深林しんりん中央ちうわう横斷わうだんして、大河たいか滔々とう/\ながれて樣子やうす其邊そのへん進行しんかうしたら隨分ずいぶんしき出來事できごともあらうとおもつたので
つて、これから滔々たふ/\べんした。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)