“滔々滾々”の読み方と例文
読み方割合
とうとうこんこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の舌の先から唾液だえきを容赦なく我輩の顔面に吹きかけて話し立てる時などは滔々滾々とうとうこんこんとしておしい時間を遠慮なく人につぶさせてごうも気の毒だと思わぬくらいの善人かつ雄弁家である。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
然し非常な能弁家で、彼の舌の先から唾液つばを容赦なく我輩の顔面かおに吹きかけて話し立てる時などは滔々滾々とうとうこんこんとして惜い時間を遠慮なく人に潰させてごうも気の毒だと思わぬ位の善人かつ雄弁家である。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)