“唾液”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つば38.7%
だえき30.6%
つばき29.0%
つばしる1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何言ふてるんや、大阪で講釋聽いた眞似やないか。皆な眉毛に唾液つば附けや。」と仙太郎は指で頻りに眉毛へ唾液を塗つた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
蝋燭ろうそくの光は彼女の顔を照らしていた。それは血まみれの微笑だった。赤い唾液だえきくちびるのはじに付いていて、口の中には暗い穴があいていた。
何の事あねえ不動様の金縛りを喰った山狼やまいぬみてえな恰好で、みんな指をくわえて、唾液つばきを呑み呑みソンナ女たちを眺めているばかりでした。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
常並つねなみの人のうむには唾液つばしるを用ふれども、ちゞみの紵績をうみには茶碗ちやわんやうの物に水をたくはひてこれをもちふ。事毎ことごとてあらひ座をきよめてこれをなすなり。