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滔々
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たうたう
ふりがな文庫
“
滔々
(
たうたう
)” の例文
流石
(
さすが
)
にその非凡な力を認めない訳に行かなかつたのは、この
滔々
(
たうたう
)
たる氏の雄弁である。
あの頃の自分の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
然し乍ら、この驚くべき一文を胸轟かせて読み終つた自分は、決して左様は感じなんだ。敢て問ふ、世上
滔々
(
たうたう
)
たる浮華虚礼の影が、此手紙の何の隅に微塵たりとも隠れて居るか。⦅一金三両也。馬代。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「実に
怪
(
け
)
しからんですな。」と書生の憤慨に賛成の意を
表
(
へう
)
した。書生は自分の賛成を得て
大
(
おほい
)
に
知己
(
ちき
)
を得たやうな気がしたのだらう。彼は自分の
方
(
はう
)
をふりむくと、
滔々
(
たうたう
)
としてこんな事を辯じ出した。
饒舌
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
益軒は
嘗
(
かつて
)
乗合船の中に一人の書生と一しよになつた。書生は才力に誇つてゐたと見え、
滔々
(
たうたう
)
と古今の学芸を論じた。が、益軒は一言も加へず、静かに傾聴するばかりだつた。その内に船は岸に泊した。
侏儒の言葉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
滔
漢検1級
部首:⽔
13画
々
3画
“滔々”で始まる語句
滔々滾々
滔々乎
滔々蕩々