“嘗”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
59.8%
かつ29.3%
6.3%
かつて1.6%
なめ0.7%
こころ0.4%
カツ0.4%
なむ0.3%
こころむ0.1%
こゝろ0.1%
(他:7)1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“嘗”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.6%
歴史 > 伝記 > 個人伝記9.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「それは人間の眼には見えないほど小さな丸薬だ。それを飲めばどんなテンカンでもすぐになおる。嘘だと思うならめて見ろ」
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
「しかしそれでいて、私どもにはあとで、めこくられて、扱いまわされたという、後口に少し嫌なものが残されました。」
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
私ははげしい喀血かっけつ後、かつて私の父と旅行したことのある大きな湖畔に近い、或る高原のサナトリウムに入れられた。
燃ゆる頬 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
この歌を私はかつて、女と言い争うか何かして、あらあらしく騒いで女の家を立退たちのおもむきに解したことがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
夢殿が修理中のため、その前の礼堂に安置されていた頃の救世観音について、私はつて次のような印象を述べたことがある。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
つて光悦作と伝えらるる船橋蒔絵まきえ硯筥すずりばこをみたときも、私はそれを指で押してみたい誘惑を禁じえなかった。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
かつて乱心者らんしんものを取り抑えた際に、三右衛門ほか一人ひとりさむらい二人ふたりとも額に傷を受けた。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
たまに短尺たんじやくなど送つて句を書けと云ふ人あれど、短尺だけ恬然てんぜんととりつ離しにしていまかつて書いたことなし。
わが俳諧修業 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「何でえ、支倉が何でえ。あんな野郎になめられてこの俺様が黙って引込んでられるけえ。さあ来い。うむ、支倉が何でえ」
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
双方のびやかにお茶をなめてお菓子を嗅いで眼や口を細くして語り合いながら、お互いの鼻同志はとっくに気がさし合ってウンザリしている。いい加減シビレが切れたところで、
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
王曰く、たま/\新瓜しんかを進むる者あり、けいと之をこころみんと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
世高はその索に手をやってちょっと引きこころみてからのぼって往った。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
カツテ本藩ヲ脱スル者及佗藩ヲ脱スル者 海外ノ志アル者此隊ニ入ル
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
羞顔シュウガンイマカツテ開カズ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しからざればわずかに利潤の糟粕そうはくなむるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いかなる非運に際して辛苦しんくなむるもかつて落胆らくたんすることなく、家のため主公のためとあれば必敗必死ひっぱいひっし眼前がんぜんに見てなお勇進ゆうしんするの一事は
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
因ってその不浄を捨てに行くはこを奪いこころむるに、丁子ちょうじの煮汁を小便、野老ところに香を合せ大きな筆管を通して大便に擬しあったので、その用意の細かに感じ、いかでかこの人に会わずしてはやみなんと思い迷うてこがれ死んだと見ゆ。
すべて謝肉祭に連りたるたのしみをば、つゆのこさずしてこゝろみんと誓ひたればなり。
骨でも掘つて来てしやぶつてるが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
四時の新味は先づ祖先の廟にすすめ(『禮記』少儀)、一家の大事は必ず祖先の廟に告げる。
なアめた なんの味
小さな鶯 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
ここに速須佐の男の命、天照らす大御神に白したまひしく、「我が心清明あかければ我が生める子手弱女たわやめを得つ。これに因りて言はば、おのづから我勝ちぬ」といひて、勝さびに天照らす大御神の營田みつくた離ち、その溝み、またその大にへ聞しめす殿にくそまり散らしき
「何が入つたんやろ、しつこいえな。どないしまほ。舌でねぶつて見まほか。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
——そしてこの歌は、どうしてもまえかたどこかで聞いたことがあるように思われる。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
鳰鳥ニホドリの葛飾早稲ワセニヘすとも、そのカナしきを、に立てめやも(同)
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)