こころ)” の例文
あいするところ((ノ人))をろんずればすなはもつ(七五)るとせられ、にくところ((ノ人))をろんずれば、すなはもつおのれこころむとせらる。
世高はその索に手をやってちょっと引きこころみてからのぼって往った。世高の体はやがて牆の上になったがすぐ見えなくなった。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いわなは小なるを貴び、且ところの流にて取りたるをよしとするものなるに、わが買いもてかえりしは、草津のいわなの大なるなれば、味定めてあしからんという。こころみるに果して然り。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
王曰く、たま/\新瓜しんかを進むる者あり、けいと之をこころみんと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)