“辛苦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんく85.4%
くろう4.9%
からきめ2.4%
くらう2.4%
つら2.4%
シンク2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
され共東天漸(やうや)く白く夜光全く去(さ)り、清冷の水は俗界の塵(ちり)を去り黛緑(たいりよく)の山は笑(えみ)を含(ふく)んて迎ふるを見れば、勇気(いうき)勃然(ぼつぜん)為めに過去の辛苦(しんく)を一掃(そう)せしむ。
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
返事(へんじ)はなくて吐息(といき)折々(おり/\)に太(ふと)く身動(みうご)きもせず仰向(あほのき)ふしたる心根(こゝろね)の愁(つら)さ、其身(そのみ)になつてもお力(りき)が事(こと)の忘(わす)れられぬが、十年(ねん)つれそふて子供(こども)まで儲(もう)けし我(わ)れに心(こゝろ)かぎりの辛苦(くろう)をさせて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かく寡(やもめ)となりしを便(たよ)りよしとや、言(ことば)を巧(たく)みていざなへども、一〇四玉と砕(くだ)けても瓦(かはら)の全(また)きにはならはじものをと、幾たびか辛苦(からきめ)を忍びぬる。
返事はなくて吐息折々に太く身動きもせず仰向ふしたる心根の愁(つら)さ、其身になつてもお力が事の忘れられぬか、十年つれそふて子供まで儲けし我れに心かぎりの辛苦(くらう)をさせて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
けれど吾等(われら)の勞力(らうりよく)は遂(つひ)に無益(むえき)とならで、漸(やうやく)の事(こと)で島(しま)に着(つ)いたのは、かれこれ小半日(こはんにち)も※(すぎ)てから後(あと)の事(こと)、僅(わづ)か三里(さんり)の波(なみ)の上(うへ)を、六時間(ろくじかん)以上(いじやう)とは甚(はなは)だ遲(おそ)い速力(そくりよく)ではあるが、それでも私(わたくし)は死(し)ぬ程(ほど)辛苦(つら)かつた。
「辛苦(シンク)、辛苦(シンク)」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)