“くらう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苦勞75.9%
苦労17.2%
3.4%
辛苦3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
などと年甲斐としがひもなくをとこぴきがそんなくだらないことをかんがへたりするのも、麻雀マアジヤン苦勞くらうした人間にんげんでなければわからないあぢかもれない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
大降おほぶり小降こぶり幾度いくどあめれ、おまけに地震ぢしんにあつた、裾短すそみじか白絣しろがすりあかくなるまで、苦労くらうによれ/\のかたちで、くろ信玄袋しんげんぶくろ緊乎しつかりと、巌丈がんぢやう蝙蝠傘かうもりがさ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いわんや数頭をあやめ、わずかに一頭のうえすくうべきものにおいてをや。その餓るやその勢必ずあいくらうに至らん。あに上世の虎は目今もっこんの猫のごとく、太古の熊は今日の犬のごとしというべけんや。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
返事はなくて吐息折々に太く身動きもせず仰向ふしたる心根のつらさ、其身になつてもお力が事の忘れられぬか、十年つれそふて子供まで儲けし我れに心かぎりの辛苦くらうをさせて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)