“緊乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっかり26.7%
しつか26.7%
しっか20.0%
しつかり20.0%
しツかり6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桂木ははじき飛ばされたやうに一けんばかり、むしろ彼方あなたへ飛び起きたが、片手に緊乎しっかりと美人を抱いたから、寝るうちも放さなかつた銃を取るにいとまあらず。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『おうら……』とひざいて、摺寄すりよつて緊乎しつかいて、ふだけのこと呼吸いき絶々たえ/″\われわすれて嘵舌しやべつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あわれ、高坂が緊乎しっかめた手はいたずらに茎をつかんで、たもとは空に、美女ヶ原は咲満さきみちたまま、ゆらゆらと前へ出たように覚えて、人の姿は遠くなった。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大降おほぶり小降こぶり幾度いくどあめれ、おまけに地震ぢしんにあつた、裾短すそみじか白絣しろがすりあかくなるまで、苦労くらうによれ/\のかたちで、くろ信玄袋しんげんぶくろ緊乎しつかりと、巌丈がんぢやう蝙蝠傘かうもりがさ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たちまうさぎちかづき、それをけやうとしてなかはうしましたが、あいちやんのひぢ緊乎しツかりつかへて駄目だめでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)