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緊乎
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しつか
ふりがな文庫
“
緊乎
(
しつか
)” の例文
『お
浦
(
うら
)
……』と
膝
(
ひざ
)
を
支
(
つ
)
いて、
摺寄
(
すりよ
)
つて
緊乎
(
しつか
)
と
抱
(
だ
)
いて、
言
(
い
)
ふだけの
事
(
こと
)
を
呼吸
(
いき
)
も
絶々
(
たえ/″\
)
に
我
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れて
嘵舌
(
しやべ
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雨戸の
横柄子
(
よこざる
)
緊乎
(
しつか
)
と挿せ、辛張棒を強く張れと家〻ごとに
狼狽
(
うろた
)
ゆるを、
可愍
(
あはれ
)
とも見ぬ飛天夜叉王、怒号の声音たけ/″\しく、汝等人を憚るな、汝等
人間
(
ひと
)
に憚られよ、人間は我等を軽んじたり
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
(それは
漢語交
(
かんごまじ
)
りで
些
(
や
)
や六ヶ
敷
(
し
)
い
言葉
(
ことば
)
でしたが、
説明
(
せつめい
)
すれば、
皆
(
みん
)
なで、
大
(
おほ
)
きな
麻布
(
あさ
)
の
袋
(
ふくろ
)
の
中
(
なか
)
へ、
最初
(
さいしよ
)
頭
(
あたま
)
を
切
(
き
)
つた
豚
(
ぶた
)
を
窃
(
そつ
)
と
入
(
い
)
れ、その
口
(
くち
)
を
緊乎
(
しつか
)
と
糸
(
いと
)
で
縛
(
しば
)
り、それから
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
に
坐
(
すわ
)
れと
云
(
い
)
ふことでした)
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
衣紋
(
えもん
)
を
細
(
ほそ
)
く、
圓髷
(
まげ
)
を、おくれ
毛
(
げ
)
のまゝ、ブリキの
罐
(
くわん
)
に
枕
(
まくら
)
して、
緊乎
(
しつか
)
と、
白井
(
しらゐ
)
さんの
若
(
わか
)
い
母
(
かあ
)
さんが
胸
(
むね
)
に
抱
(
だ
)
いた
幼兒
(
をさなご
)
が、
怯
(
おび
)
えたやうに、
海軍服
(
かいぐんふく
)
でひよつくりと
起
(
お
)
きると、ものを
熟
(
じつ
)
と
視
(
み
)
て、みつめて
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
じた/\と
慄
(
ふる
)
ひ出す膝の頭を
緊乎
(
しつか
)
と寄せ合せて、其上に
両手
(
もろて
)
突張り、身を固くして十兵衞は、情無い親方様、二人で為うとは情無い、十兵衞に半分仕事を譲つて下されうとは御慈悲のやうで情無い
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
緊
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
乎
漢検準1級
部首:⼃
5画
“緊”で始まる語句
緊
緊張
緊縛
緊要
緊那羅
緊迫
緊縮
緊褌
緊着
緊密