“緊縮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんしゆく60.0%
きんしゅく40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つい先月せんげつ中旬ちうじゆんである。はじめて外房州そとばうしうはうへ、まことに緊縮きんしゆく旅行りよかうをした、そのとき——
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はだ筋肉きんにくさむかぜ抵抗ていかうして、一時いちじ緊縮きんしゆくするやうふゆ心持こゝろもちするどくるうちに、ある快感くわいかんおぼえたので、宗助そうすけ御米およねもあゝうちにばかりいてはくない、氣候きこうくなつたら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
というと獄屋の境もないようだが、そうではなく、元々この鼓上蚤こじょうそうときては稀代きたいな“忍び”の達人で、骨はやわらかく、体は海鼠なまこのように、緊縮きんしゅく自在なのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御同様に、此方様こなたさまからも御贈おおくりでござろうから、諸事節約、緊縮きんしゅくして——」
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)