緊縮きんしゅく)” の例文
というと獄屋の境もないようだが、そうではなく、元々この鼓上蚤こじょうそうときては稀代きたいな“忍び”の達人で、骨はやわらかく、体は海鼠なまこのように、緊縮きんしゅく自在なのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御同様に、此方様こなたさまからも御贈おおくりでござろうから、諸事節約、緊縮きんしゅくして——」
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)