“緊着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんちやく25.0%
くっつ25.0%
しばりつ25.0%
しめつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すで漁師れふし生命せいめいにぎられてたこちからきはめてつぼ内側うちがは緊着きんちやくすれば什麽どんなつよちからふくろのやうなあたまつてかうとも、へび身體からだの一あな揷入さうにうしたやうに拗切ちぎれるまでもはなれない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ああ、何と云うきしむ戸だい! この店にも店自身に緊着くっついてるこの蝶番いのように錆びた鉄っ片れは他にありゃしねえよ、本当にさ。それにまた俺の骨ほど古びた骨はここにもないからね。
跫音あしおとを忍ばせながら螺旋階段を登って、観測室へ入った。壁には例の怪鳥がちゃんと懸っている。両翼は飾釘で壁へ確りと止められてあるし、踏ひらいた脚も真鍮ので堅く緊着しばりつけられている。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
胸に抱合わせている手が直ぐに解けず、緊着しめつけられているような。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)