“漁師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうし79.2%
れふし13.2%
ぎょし1.9%
すなどり1.9%
やつ1.9%
レフシ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漁師りょうしたちが、晩にたいまつをともして、海の上で漁をしながら、若い王子のうわさをしてほめているようなことが、よくありました。
五年前三浦三崎から來た時は、潮焦しほやけのした漁師れふしの伜でしたが、江戸の水で磨いて、何時の間にやらあんなに好い男になつたけれど
その魚はかつては海で泳いでいたものを、漁師ぎょしがとって、そして人がそれを買ってお蔬菜そさいにして食って、その頭を捨てた。そこへ青蠅あおはえが飛んで来て食っているのである。
念仏と生活 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
済州さいしゅう梁山泊りょうざんぱくのほとり石碣村せっかそんに住んで、日ごろは、江の浦々で漁師すなどりしているが、水の上の密貿易ぬけがいも、彼ら仲間では、常習とされている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
友吉の大好物だった虎鰒とらふぐを、絶壁がけの下から投上げてくれた漁師やつがあったからね。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
少し雲の出て来た様子で、蹄鉄形カナグツガタの入り海の向う側の鼻の続きの漁師レフシ村は、まともに日を受けて、かん/\と照らされ出した。此黄いろい草の岡にも、強い横日がさして来た。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)