“密貿易”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬけがい60.0%
みつがい20.0%
ぬけに20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
済州さいしゅう梁山泊りょうざんぱくのほとり石碣村せっかそんに住んで、日ごろは、江の浦々で漁師すなどりしているが、水の上の密貿易ぬけがいも、彼ら仲間では、常習とされている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
調所は、島津家の財源を豊かにした密貿易みつがいの責任を、自分一個で負うため、その総ての関係書類を、何時も、手早く、処分はしていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
松浦屋ともいわれた方が、役人や、渡世とせい仲間や、悪番頭の悪だくみにはめられて、代々の御身代は奪い取られ、如何いか密貿易ぬけにの罪をきたとはいえ、累代御恩の子分こぶん児方こかたさえ、訪ねて来る者もない始末。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)