“ぬけがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
密貿易75.0%
密貿易者25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海外をかけての密貿易ぬけがいたちの跳躍ちょうやくも、帰するところ、どれ一つとして、腐った池が生む成長物でないものはない。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元禄の半頃なかごろから、西国方面の密貿易ぬけがい仲間は、急激に、数と力を加え、莫大な利をしめて、巨財をもつと共に、外国製の武器、火薬なども、ひそかに、諸所の島へたくわえ出した。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長坂刑部と西国浪人や密貿易者ぬけがいたちの治世破壊の陰謀に置いて、ひとり一町奉行の白洲では裁決し難いものとなし、一切の下調書や吟味書上げの厖大ぼうだいな書類つづらを
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西国方面の密貿易者ぬけがいや浪人どもの野望とむすんで、江戸表の秩序人心の破壊をたくみ、ひいては、幕府おかみの御治世をくつがえそうとしておった秘密などは、刑部から打明けられもしまいし、一切
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なお地域やかかわる人間は、西国の不平浪人の徒から、海外国内に足をかけている密貿易者ぬけがいの群にまで及んで、一挙に、これらを皆、犯罪者として検挙することは、到底、一町奉行の力をもっても
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)