“ぬけに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拔荷44.4%
抜荷33.3%
密貿易11.1%
密輸出入11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大川筋の船、大きいのは五百石、千石づみから、小さいのは釣舟、緒牙船ちよきぶねにいたるまで、虱潰しらみつぶしに調べあげられた結果、拔荷ぬけにを積んだ船が一艘發見されました。
そこで百石積の玄海丸という抜荷ぬけに専門の帆前船を探し出して顔なじみの船頭に酒手を遣り、水揚人足に命じて車の上の荷物を全部積込ませると
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
松浦屋ともいわれた方が、役人や、渡世とせい仲間や、悪番頭の悪だくみにはめられて、代々の御身代は奪い取られ、如何いか密貿易ぬけにの罪をきたとはいえ、累代御恩の子分こぶん児方こかたさえ、訪ねて来る者もない始末。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
甘言奸謀のにえとなった、松浦屋どのの、御不運のはじめが、密輸出入ぬけにの露見——それと見ると、あの人々は、これまで、おだて上げ、そそり立てていたのとうら腹に、おのが身の
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)