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拔荷
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ぬけに
ふりがな文庫
“
拔荷
(
ぬけに
)” の例文
新字:
抜荷
江戸へは諸國の荷が集まるから
却
(
かへ
)
つてわからない道理だ、——現にお前の夫の吉三郎を殺したのも、その
拔荷
(
ぬけに
)
で入つた
南蠻祕法
(
なんばんひはふ
)
の毒藥だ
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大川筋の船、大きいのは五百石、千石
積
(
づみ
)
から、小さいのは釣舟、
緒牙船
(
ちよきぶね
)
にいたるまで、
虱潰
(
しらみつぶ
)
しに調べあげられた結果、
拔荷
(
ぬけに
)
を積んだ船が一艘發見されました。
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
弱つたなア、
拔荷
(
ぬけに
)
を扱ふ人間は口が固いから、此處で荒立てると、親船が判らなくなる。大川から芝浦、洲崎へかけて、あんなに澤山船が居るから、どれが拔け荷を
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まだ判らねえのか、——手前に
拔荷
(
ぬけに
)
を揚げる現場を見られたから、大なまくらを十兩で買つてな、
手前
(
てめえ
)
の御機嫌を取つたのさ、——見て見ぬ振りをしてくれといふ謎さ」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「城といふ浪人者は、長崎あたりに居たんぢやあるまいか。
羅紗
(
らしや
)
やギヤマンや
更紗
(
さらさ
)
や
唐木細工
(
からきざいく
)
が一パイだ。
拔荷
(
ぬけに
)
でも
扱
(
あつか
)
はなきやあんな品がふんだんに手に入るわけは無いよ」
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
あらゆる惡事の問屋のやうに思はれて居る金田屋は、一面には
拔荷
(
ぬけに
)
(密貿易)も扱つてゐたといふ噂に違はず、家具調度の中にも妙な異國的な匂ひのするものが多かつたのです。
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
拔荷
(
ぬけに
)
の惡事、吉三郎殺しの
下手人
(
げしゆにん
)
まで
露顯
(
ろけん
)
をしたぞ。觀念せいツ」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
拔
部首:⼿
8画
荷
常用漢字
小3
部首:⾋
10画
“拔”で始まる語句
拔
拔群
拔刀
拔出
拔目
拔身
拔放
拔道
拔足
拔駈