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密貿易
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ぬけがい
ふりがな文庫
“
密貿易
(
ぬけがい
)” の例文
済州
(
さいしゅう
)
は
梁山泊
(
りょうざんぱく
)
のほとり
石碣村
(
せっかそん
)
に住んで、日ごろは、江の浦々で
漁師
(
すなどり
)
しているが、水の上の
密貿易
(
ぬけがい
)
も、彼ら仲間では、常習とされている。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毎夜のように
密貿易
(
ぬけがい
)
の船頭が入り込み、
船澗
(
ふなま
)
へけしからぬ
水馴竿
(
みなれざお
)
を振込むのを知らずにいるようでは、たいした器量人と思えない
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
海外をかけての
密貿易
(
ぬけがい
)
たちの
跳躍
(
ちょうやく
)
も、帰するところ、どれ一つとして、腐った池が生む成長物でないものはない。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
元禄の
半頃
(
なかごろ
)
から、西国方面の
密貿易
(
ぬけがい
)
仲間は、急激に、数と力を加え、莫大な利をしめて、巨財をもつと共に、外国製の武器、火薬なども、ひそかに、諸所の島へ
貯
(
たくわ
)
え出した。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山東
(
さんとう
)
、
河北
(
かほく
)
の
密貿易
(
ぬけがい
)
仲間の者から、耳よりな
儲
(
もう
)
けぐちをチラと聞きこみ、こんな大ヤマを張れる相談相手は、
托塔天王
(
たくとうてんのう
)
、いや
晁
(
ちょう
)
旦那よりほかに、誰があろうと、お見込み申して
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「その辺、刑部の腹は、おれたちには分らねえ。刑部が西国浪人や
密貿易
(
ぬけがい
)
仲間と、そんな陰謀をもっていたと、俺たちに打明けたのは、あいつが死んだ、その日の事だったのだから」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“密貿易(
密輸
)”の解説
密輸(みつゆ)または密貿易(みつぼうえき)とは、正規の手続きを経ず、物品の輸出入(貿易)を行うことである。
(出典:Wikipedia)
密
常用漢字
小6
部首:⼧
11画
貿
常用漢字
小5
部首:⾙
12画
易
常用漢字
小5
部首:⽇
8画
“密貿易”で始まる語句
密貿易者
密貿易船