“すなどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
漁人16.7%
漁子11.1%
漁夫5.6%
漁師5.6%
漁業5.6%
漁獲5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霞亭は黄薇くわうびに入つた後に、三原に梅を観、山南さんなすなどりを観、竹田に螢を観た。これが所謂三観である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
漁人すなどりくつのおとにも
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
漁子すなどりのいとさかしらに
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
「何の、上総の浜から、漁夫すなどりの翁でも連れて参れば……」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
済州さいしゅう梁山泊りょうざんぱくのほとり石碣村せっかそんに住んで、日ごろは、江の浦々で漁師すなどりしているが、水の上の密貿易ぬけがいも、彼ら仲間では、常習とされている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝夕に、将門も見ている屋根だし、将門にとっては、常に自分を、「力づよいお館様」と頼みきって、すきをもち、漁業すなどりをしている、可憐いじらしい領民なのだ。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
廟の下手は湖水に漁獲すなどりをする小舟の多くが船がかりするところで、うすら寒い秋の夜などになると、とまのなかから貧しい漁師達が寝そびれた紛れの低い船歌を聞くことがよくある。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)