“沓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くつ94.0%
ぐつ3.0%
よう1.5%
クツ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、ひとかごのたちばなの実をひざにかかえ、しょんぼりと、市場の日陰にひさいでいる小娘もある。下駄げた売り、くつなおしの父子おやこも見える。
ゴムぐつがぎい/\鳴る。咳払の音がする。それからいつもの落ち着いた、平気な、少々不遠慮な声で、かう云ふのが聞えた。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)
周は坐って手さぐりにさぐってみたが、どこへいったのかようとしてわからなかった。暫くしてから周は始めて自分が成の寝台で寝ていることに気がついた。周はおどろいていった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
又、クワクツの下に今一重別にはいてゐるので、下沓シタグツと言ふのだとすれば、此も亦あたりまへである。ところが、下簾・韈は、さう言ふものではなかつた。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)