“沓音”の読み方と例文
読み方割合
くつおと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
程なく多くの足音聞ゆる中に、沓音くつおと高くひびきて、烏帽子ゑぼし七七直衣なほしめしたる貴人、堂に上り給へば、従者みとも武士もののべ四五人ばかり右左みぎひだりに座をまうく。
そして、沓音くつおと騷がしく編輯局に入つて行つた。我々も一緒に立つた。が、何時もの癖で、立つた機會に欠伸あくびをしたり、伸びをしたりして、二三人會議室の中に殘つた。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
じっと家兄に睨みつけられると、不平満々ながら、やがて沓音くつおとを鳴らして立去ってしまった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)