トップ
>
沓音
>
くつおと
ふりがな文庫
“
沓音
(
くつおと
)” の例文
程なく多くの足音聞ゆる中に、
沓音
(
くつおと
)
高く
響
(
ひび
)
きて、
烏帽子
(
ゑぼし
)
七七
直衣
(
なほし
)
めしたる貴人、堂に上り給へば、
従者
(
みとも
)
の
武士
(
もののべ
)
四五人ばかり
右左
(
みぎひだり
)
に座をまうく。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
そして、
沓音
(
くつおと
)
騷がしく編輯局に入つて行つた。我々も一緒に立つた。が、何時もの癖で、立つた機會に
欠伸
(
あくび
)
をしたり、伸びをしたりして、二三人會議室の中に殘つた。
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
じっと家兄に睨みつけられると、不平満々ながら、やがて
沓音
(
くつおと
)
を鳴らして立去ってしまった。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしは別れ もはや遠くあなたの
沓音
(
くつおと
)
を聽かないだらう
定本青猫:01 定本青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
まもなく大勢の足音が聞こえたが、その中でひときわ高く
沓音
(
くつおと
)
をひびかせて、
烏帽子
(
えぼし
)
・
直衣
(
のうし
)
を召した貴人がお堂におあがりになると、おつきの武士四、五人が、その左右に座をしめた。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
関羽が呆れ顔した時、室の外に誰かの
沓音
(
くつおと
)
が聞えた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沓
漢検準1級
部首:⽔
8画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“沓”で始まる語句
沓
沓脱
沓掛
沓脱石
沓石
沓下
沓形
沓足袋
沓野
沓韈