“沓足袋”の読み方と例文
読み方割合
くつたび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
プツゼル婆あさんは黒い大外套の襟に附いてゐる、真鍮のホオクをはづした。そして嚢の中から目金入と編みさしの沓足袋くつたびとを取り出した。
その脚には綺麗な草色の沓足袋くつたびを穿いてゐる。沓は桃色の鞣革なめしがはで、それが黄いろい紐で締めてある。その締めた結玉がキヤベツの形になつてゐる。
十三時 (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
「あの右の廊下の突き当りですよ。くつ穿いていらっしっては嫌」響の物に応ずる如しである。せる様に香水を部屋にいて、金井君が廊下をつたって行く沓足袋くつたびの音を待っていた。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)