“木沓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぐつ87.5%
サボ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次いでブリツジを踏む二人の木沓（きぐつ）の音がした。「トビアスのをぢさん。ちよいと明りを見せて下さい。プツゼルをばさんが来ました。」
聖ニコラウスの夜 (新字旧仮名) ／ カミーユ・ルモンニエー(著)
そして、すらりとした華奢（きゃしゃ）な体を、揺り椅子（いす）に横たえて、足へは踵（かかと）の高い木沓（きぐつ）をうがち、首から下を、深々とした黒貂（てん）の外套（がいとう）が覆うていた。
紅毛傾城 (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)
そしてそれらの人体の間に閃めくカルタ札、カルタ札を掃く木沓（サボ）、白い手、紙幣、紙幣の代りに使う延べの銀板。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)