“きぐつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木靴47.8%
木沓30.4%
木履21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コスモはなんのかざりもない色のあせたくろふくをつけ、まんなかにすりきれたふさのついてる大黒帽だいこくぼうをかぶり、木靴きぐつをはいていました。
活人形 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そして、すらりとした華奢きゃしゃな体を、揺り椅子いすに横たえて、足へはかかとの高い木沓きぐつをうがち、首から下を、深々とした黒てん外套がいとうが覆うていた。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
にんじんは、面白おもしろがっている。例のすみっこにしゃがんで、盲人の木履きぐつを眺めている。それがだんだんけて行くのである。そして、そのまわりには、もう、みぞが描かれている。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)