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木靴
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きぐつ
ふりがな文庫
“
木靴
(
きぐつ
)” の例文
「ここへおいでよ、おいで。おまえに
木靴
(
きぐつ
)
をぶっつけられると、どんな思いをしたものか、ひとつおまえにも知らせてあげるから!」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
コスモはなんのかざりもない色のあせた
黒
(
くろ
)
い
服
(
ふく
)
をつけ、まんなかにすりきれたふさのついてる
大黒帽
(
だいこくぼう
)
をかぶり、
木靴
(
きぐつ
)
をはいていました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そうして、胸を
圧
(
おさ
)
えると彼の姿は夜霧の中に消えていった。しかし、間もなく、彼の足音に代って石を打つ
木靴
(
きぐつ
)
の音が聞えて来た。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「すずの手のついた、料理道具があるんでさ」こう言いながら、古い
木靴
(
きぐつ
)
を取り出して、カラスをそのまんなかに入れました。
のろまのハンス:――むかしばなしの再話――
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
水は
木靴
(
きぐつ
)
にいっぱいになり、いかに
鞭
(
むち
)
で打たれても
両顎
(
りょうあご
)
の震えは止まらず、絶えず首筋は鎖につなぎ止められ、足は絶えずたれ下がっているだろう。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
そのチャンチャン坊主の支那兵たちは、
木綿
(
もめん
)
の
綿入
(
わたいれ
)
の満洲服に、支那風の
木靴
(
きぐつ
)
を
履
(
は
)
き、赤い
珊瑚
(
さんご
)
玉のついた帽子を
被
(
かぶ
)
り、
辮髪
(
べんぱつ
)
の豚尾を背中に長くたらしていた。
日清戦争異聞:(原田重吉の夢)
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
それに例外なく
木靴
(
きぐつ
)
というものを穿いていた。木靴については後で語ろう。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ニールスはガチョウのせなかにまたがって、足をぶらぶらやっているうちに、
片
(
かた
)
っぽうの
木靴
(
きぐつ
)
がぬげてしまったのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「古い
木靴
(
きぐつ
)
だな。おまけに、上のほうが取れちゃってるじゃないか! それも、お姫さまにあげるってのかい?」
のろまのハンス:――むかしばなしの再話――
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
時々彼女は目をさましかかってるように大きなため息をもらしては、ほとんど
痙攣的
(
けいれんてき
)
に人形を腕に抱きしめた。寝床のそばにはただ片方の
木靴
(
きぐつ
)
があった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
革
(
かわ
)
ズボンに
木靴
(
きぐつ
)
といった、
労働者
(
ろうどうしゃ
)
のようなかっこうです。おばあさんは、すぐに
小人
(
こびと
)
だなと気がつきましたので、すこしもこわくはありませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それからまた、綿ビロードの大きなズボンをはき、足には
木靴
(
きぐつ
)
をつっかけ、シャツも着ず、首筋を出し、
刺青
(
いれずみ
)
した両腕を出し、顔はまっ黒に塗られていた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
お百姓さんは、すぐさま、そばへやってきて、
木靴
(
きぐつ
)
で氷をくだいて、家のおかみさんのところへ持って帰りました。こうして、アヒルの子は生きかえりました。
みにくいアヒルの子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
が、
翌朝
(
よくあさ
)
早
(
はや
)
く、
一人
(
ひとり
)
の
百姓
(
ひゃくしょう
)
がそこを
通
(
とお
)
りかかって、この
事
(
こと
)
を
見
(
み
)
つけたのでした。
彼
(
かれ
)
は
穿
(
は
)
いていた
木靴
(
きぐつ
)
で
氷
(
こおり
)
を
割
(
わ
)
り、
子家鴨
(
こあひる
)
を
連
(
つ
)
れて、
妻
(
つま
)
のところに
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
鞣革
(
なめしがわ
)
の帽子をかぶり、灰色の粗末なラシャのズボンと背広とをつけ、その背広には赤いリボンの古く黄色くなってるのが縫いつけてあり、
木靴
(
きぐつ
)
をはき、日に焼け
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
付近の小路には、呼びかわす人々の声や見物に駆けつけてゆく野菜作りの
木靴
(
きぐつ
)
の音などが聞えた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
露のいっぱいおりた
叢
(
くさむら
)
の中を歩き、物悲しい一種の夢遊病の状態に陥りながら自ら言った、「こんな時分に庭を歩くにはほんとに
木靴
(
きぐつ
)
がいる。
風邪
(
かぜ
)
をひくかもしれないから。」
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
あんな見すぼらしい着物をつけながら、平気で大きい貨幣をポケットから引き出し、
木靴
(
きぐつ
)
をはいた
小婢
(
こおんな
)
に大きな人形を
奢
(
おご
)
ってやるその男は、確かに素敵なまた恐ろしい
爺
(
じい
)
さんに違いなかった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
上に述べた背広と
木靴
(
きぐつ
)
の男は一八一七年ごろには、それらの地面のうちの最も狭くそれらの家のうちの最も粗末なものに住んでいた。彼はそこにひとりで寂しく黙々として貧しく暮らしていた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“木靴”の解説
クロンプ_画像
木靴(きぐつ)とは、木製の履物。全てもしくは底部など主要な部分が木材で作られているものをいう。
(出典:Wikipedia)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
靴
常用漢字
中学
部首:⾰
13画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵