“両顎”のいろいろな読み方と例文
旧字:兩顎
読み方割合
りょうあご75.0%
りょうがく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
力士りきしだといったら誰もほんとうにするだろう。かたいししむらがあから顔の両顎りょうあごにたっぷり張ッていて、大きな鼻の坐りをよくしている。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水は木靴きぐつにいっぱいになり、いかにむちで打たれても両顎りょうあごの震えは止まらず、絶えず首筋は鎖につなぎ止められ、足は絶えずたれ下がっているだろう。
主人は肴をちょっと突っついたが、うまくないと云う顔付をしてはしを置いた。正面にひかえたる妻君はこれまた無言のまま箸の上下じょうげに運動する様子、主人の両顎りょうがく離合開闔りごうかいこうの具合を熱心に研究している。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)