“赭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あか92.8%
あから2.4%
1.4%
しゃ1.4%
あかぐろ1.0%
あかっ0.5%
あこ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少年は幽かに吃驚した色を表はしたが、うつろな眼を画布に向けて、返答をせずに、顔をらめた。そして次第に俯向いてしまつた。
傲慢な眼 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
眼を空にして、割烹衣の端で口をっているときお千代は少し顔をめた。お絹は姉の肩越しに、アンディーヴの鉢を覗き込んだが
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そのしたの、風化した花崗石のまっな絶壁。そこから、白雲と山陰に刻まれはるばるとひろがっているのが、悪魔の尿溜につづく大樹海なのである。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
辿る姿は、松にかくれ、草にあらわれ、坂にみ、峰に浮んで、その峰つづきを畝々と、漆のようなのと、真蒼なると、のごときと、中にも雪を頂いた、雲いろいろの遠山に添うて
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、今まで毅然として立つてゐた、直也の男性的な顔が、妙にひきつツたかと思ふと、彼のい頬を、涙が、滂沱として流れ落ちた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
その時に螺旋巻の時計の紐を胸に吊した、色のちゃけた洋服を着た薄い口髯のある教師は何というたろう。
蝋人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「この犬は鼻が黒いでしょう。あの犬は鼻がうござんしたよ。」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)