“代赭色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいしゃいろ75.0%
たいしやいろ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとで気がついたのであるが、自分の足元から一尺と離れないところに幅二寸ほどの亀裂きれつができて、その口から代赭色たいしゃいろの泥水を
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
これは、からだが、うすい代赭色たいしゃいろで、甲は褐色であるからだ。アカウミガメの肉は、においがあって、食用にならない。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
冬のことで、篠笹原はうすい緑の柔かなふくらみを持つて廣がつて居り、枯茅の野は鮮かな代赭色たいしやいろに染つてゐます。そして岩壁は多くうす赤い物々しい色をして聳えてゐます。
近い所も遠い所も家は低くてそして代赭色たいしやいろの瓦で皆いてある。態とらしく思はれる程その小家の散在した間間に木の群立がある。雛罌粟コクリコの花が少しあくどく感じる程一面に地の上に咲いて居る。
巴里の旅窓より (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)