“赭色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかいろ28.6%
しゃしょく14.3%
しやいろ14.3%
しやしよく14.3%
たいしゃ14.3%
たいしや14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くすんだような深い赭色(あかいろ)に塗られた盃は、冷たい酒をたたえて、内から、描かれた金蒔絵(きんまきえ)の長老姿を浮きあがらせた。人々はそれを見凝(みつ)めてそしてあおった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
南仏の沿岸は赭色(しゃしょく)の石で充(み)ちている。それはモネーの地中海と題する有名な絵を見てもわかる。
この町の目貫(めぬき)、唐物店(たうぶつてん)と洋服屋の四つ角まで来ると、長い町並が山伏町近くまで真直に見えた。大学が休暇の間は町の姿まで怠けて赭色(しやいろ)に長く見える。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
対岸の支那領に属する地は赭色(しやしよく)をした自然(じぜん)の儘(まゝ)の禿山であるのに香港側は全(まつた)く人為で飾られた山だ。人間が自然を改造し得た偉観を見ると肩身の広くなる心地がする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
赭色(たいしゃ)になりて荷(はす)の茎ばかり情のう立てる間に、世を忍びげの白鷺(しらさぎ)がそろりと歩む姿もおかしく、紺青色(こんじょういろ)に暮れて行く天(そら)にようやく輝(ひか)り出す星を背中に擦(す)って飛ぶ雁(かり)の
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
赭色(たいしや)になりて荷(はす)の茎ばかり情無う立てる間に、世を忍び気(げ)の白鷺が徐〻(そろり)と歩む姿もをかしく、紺青色に暮れて行く天(そら)に漸く輝(ひか)り出す星を脊中に擦つて飛ぶ雁の
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)