“赭黒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかぐろ96.3%
しゃこく3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でそうした巌丈がんじょう赭黒あかぐろい顔した村の人たちから、無遠慮な疑いの眼光を投げかけられるたびに、耕吉は恐怖と圧迫とを感じた。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
斧田が声をかけると、老人はしずかに振返って赭黒あかぐろい顔を愛相のいい笑いで崩しながら、べらを釣っているのだと答えた。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
右にうずくまるのがライオン岩、深厳しんげんとして赭黒しゃこくである。と、舟はただちに遊仙ヶ岡の碧潭へきたんにさしかかる。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)