“巌丈”のいろいろな読み方と例文
旧字:巖丈
読み方割合
がんじょう91.7%
がんぢやう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でそうした巌丈がんじょう赭黒あかぐろい顔した村の人たちから、無遠慮な疑いの眼光を投げかけられるたびに、耕吉は恐怖と圧迫とを感じた。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
五十がらみの巌丈がんじょうな植幸、何となく一徹らしいのが、相手が相手だけに、不安な心持をおさえて、ソワソワと離屋の方へ案内して行きます。
「いや、どうして/\、洋琴ピアノは大好きでさ。」小説家はこれまでいろんな荒仕事をして来たらしい、巌丈がんぢやうな両肩をゆすぶりながら笑つた。
大降おほぶり小降こぶり幾度いくどあめれ、おまけに地震ぢしんにあつた、裾短すそみじか白絣しろがすりあかくなるまで、苦労くらうによれ/\のかたちで、くろ信玄袋しんげんぶくろ緊乎しつかりと、巌丈がんぢやう蝙蝠傘かうもりがさ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)