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巌丈
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がんぢやう
ふりがな文庫
“
巌丈
(
がんぢやう
)” の例文
旧字:
巖丈
「いや、どうして/\、
洋琴
(
ピアノ
)
は大好きでさ。」小説家はこれまでいろんな荒仕事をして来たらしい、
巌丈
(
がんぢやう
)
な両肩を
揺
(
ゆす
)
ぶりながら笑つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大降
(
おほぶり
)
小降
(
こぶり
)
幾度
(
いくど
)
か
雨
(
あめ
)
に
濡
(
ぬ
)
れ、おまけに
地震
(
ぢしん
)
にあつた、
裾短
(
すそみじか
)
な
白絣
(
しろがすり
)
の
赤
(
あか
)
くなるまで、
苦労
(
くらう
)
によれ/\の
形
(
かたち
)
で、
黒
(
くろ
)
の
信玄袋
(
しんげんぶくろ
)
を
緊乎
(
しつかり
)
と、
柄
(
え
)
の
巌丈
(
がんぢやう
)
な
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
軈
(
やが
)
て二
階
(
かい
)
に
寐床
(
ねどこ
)
を
慥
(
こしら
)
へてくれた、
天井
(
てんじやう
)
は
低
(
ひく
)
いが、
梁
(
うつばり
)
は
丸太
(
まるた
)
で
二抱
(
ふたかゝへ
)
もあらう、
屋
(
や
)
の
棟
(
むね
)
から
斜
(
なゝめ
)
に
渡
(
わた
)
つて
座敷
(
ざしき
)
の
果
(
はて
)
の
廂
(
ひさし
)
の
処
(
ところ
)
では
天窓
(
あたま
)
に
支
(
つか
)
へさうになつて
居
(
ゐ
)
る、
巌丈
(
がんぢやう
)
な
屋造
(
やづくり
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「へい。」と
巌丈
(
がんぢやう
)
に
引握
(
ひんにぎ
)
つた
大
(
おほ
)
きな
掌
(
てのひら
)
をもつさりと
開
(
あ
)
ける、と
光
(
ひか
)
る。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
巌
漢検準1級
部首:⼭
20画
丈
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
“巌丈”で始まる語句
巌丈堅固