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引握
読み方 | 割合 |
ひんにぎ | 60.0% |
ひきつか | 20.0% |
ひっつか | 20.0% |
で、
老爺は
今度は
自分の
刻んだ
魚を、これは
又、
不状に
引握つたまゝ
斉しく
投げる、と
潵が
立つたが、
浮草を
颯と
分けて、
鰭を
縦に
薄黒く、
水際に
沈んでスツと
留る。
古木の
樣な
醜き
腕を
延して、
鐵車の
檻を
引握み、
力任せに
車を
引倒さんとするのである。
猛犬稻妻は
猛然として
其手に
噛み
付いた。
蝙蝠のような怪しい鳥が飛んで来て、蝋燭の火を
危く消そうとしたのを、重太郎は
矢庭に
引握んで
足下の岩に叩き付けた。