“力任”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
ちからまか	85.7%
ちからま	14.3%

ちからまか

古木（こぼく）の樣（やう）な醜（みにく）き腕（うで）を延（のば）して、鐵車（てつしや）の檻（おり）を引握（ひきつか）み、力任（ちからまか）せに車（くるま）を引倒（ひきたほ）さんとするのである。猛犬稻妻（まうけんいなづま）は猛然（まうぜん）として其（その）手（て）に噛（か）み付（つ）いた。

海島冒険奇譚　海底軍艦：05 海島冒険奇譚　海底軍艦 (旧字旧仮名) ／ 押川春浪(著)

お前が匕首（あひくち）で突いたのは、忠義な下女のお常だ。振袖の下へ鎖帷子（くさりかたびら）を着せて置いたので、力任（ちからまか）せで刺（さ）した匕首も、五分とは斬らなかつたよ

銭形平次捕物控：100 ガラツ八祝言 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

ちからま

これを聞（き）くや否（いな）や、ラクダルは手（て）に持（もつ）て居（ゐ）た無花果（いちじく）を力任（ちからま）かせに投（な）げて怫然（ふつぜん）と親父（おやぢ）の方（かた）に振（ふ）り向（む）き

怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) ／ 国木田独歩(著)

力	常用漢字 小１ 部首:⼒ 2画
任	常用漢字 小５ 部首:⼈ 6画