“力餅”の読み方と例文
読み方割合
ちからもち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
峠のじいさんばあさんがおもちをついて小屋に休んで行く人を待つように、わたしが皆さんにあげようと思う『力餅ちからもち』もできました。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼等は峠で力餅ちからもちなどを売っている家の子供たちであった。大きい方の子は十一二で、小さい方の子は七つぐらいだった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
いや、そんなことより、力餅ちからもちさへはぬ二人ふたりが、辨當べんたうのうまさうなのに、ごくりと一所いつしよをのんでおなかいてたまらない。……船頭おやぢさい糠鰊こぬかにしんで。……
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)