“力業”の読み方と例文
読み方割合
ちからわざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分じぶんみせつて註文ちうもんるほどの資力しりよくはないまでも、同業どうげふもとやとはれて、給金きふきんらうなら、うした力業ちからわざをするにはあたらぬ。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
で、同宿のほかのてあいのように、土方どかただとか車力だとかいうような力業ちからわざでなく、骨も折れずにいい金を取って、年の若いのに一番稼人かせぎにんだと言われている。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
何だい、おれにやれる仕事は?——なお念のためにいっておくが、図体は大きくても、法螺の貝を持つだけの力しかないのだぜ、力業ちからわざは御免をこうむるよ。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)