“給金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうきん56.5%
きふきん17.4%
しんしょう13.0%
きうきん8.7%
わり4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜって、おれの給金きゅうきんをこれといって、きめてくれないのだから、それぐらいのことをしたって、なんでもないはずなのだ。
さか立ち小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分じぶんみせつて註文ちうもんるほどの資力しりよくはないまでも、同業どうげふもとやとはれて、給金きふきんらうなら、うした力業ちからわざをするにはあたらぬ。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
従って菱川もかれも、身分だの給金しんしょうだのは、若宮のような売出しの花形には及ばないまでも、いえば新参の、吾妻や小倉たちのはるか上にあった。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
よろしう御座ござんすたしかに受合うけあひました、むづかしくはお給金きうきん前借まへがりにしてなりねがひましよ、家内うちとはちがひて何處いづこにも金錢きんせんらちきにくけれど
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
未だ満面にえみをたたえながら圓太郎、器用にこしらえられている給金わりの包みを手に取って、ひとつひとつ感心したように眺めていたが
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)