給金わり)” の例文
未だ満面にえみをたたえながら圓太郎、器用にこしらえられている給金わりの包みを手に取って、ひとつひとつ感心したように眺めていたが
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「お前さんがたのほうのお給金、ワリとか何とかいうんだそうだね、その給金わりなのだこれ、この人がこしらえた……」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「ウーム、うそにもせよ俺の分と手前の分だけ他の人よりいい給金わりをこしらえやがるなんて、ああ人間はこういきてえ。偉え、次郎公偉え偉え、たしかに偉えぞ、オーイ番頭ばんつさん」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)