“わり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
56.3%
25.4%
8.5%
2.8%
1.4%
給金1.4%
1.4%
輾麦1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帽子屋ばうしやッた一人ひとり場所ばしよへたために一ばんいことをしました、あいちやんは以前まへよりもぽどわりわるくなりました、だつて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「艶じゃア無い、真個ほんとにサ。如才が無くッてお世辞がよくッて男振も好けれども、唯物喰ものぐいのわりいのが可惜あったらたまきずだッて、オホホホホ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「おつう、そんな姿なりわりさむかねえか」といた。それから手拭てぬぐひしたからえるおつぎのあどけないかほ凝然ぢつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
みん万暦ばんれきはじめ閩中みんちゆう連江といふ所の人蛤をわりて玉をたれども不識みしらずこれをる、たまかまの中にあり跳躍をどりあがりしてさだまらず、火光くわくわうそらもゆ里人さとびと火事くわじならんとおどろき来りてこれを救ふ。
「どうしたんだよ大層たえそわりいのか、あさまでしつかりしてろよ」とちからをつけてたが、自分じぶんでもどうしていゝのかわからないのでたゞはら/\しながらあかした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
外聞げえぶんわりいもなんにもんねえんだな」嘲笑てうせう意味いみではあるが何處どことなくしづんでまたういふものつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
未だ満面にえみをたたえながら圓太郎、器用にこしらえられている給金わりの包みを手に取って、ひとつひとつ感心したように眺めていたが
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「お前さんがたのほうのお給金、ワリとか何とかいうんだそうだね、その給金わりなのだこれ、この人がこしらえた……」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
あんずるに、松山かゞみのうたひは鏡わり絵巻ゑまきといふものをもととしてつくれるならん、此ゑまきにも右の松の山の事見えたり。さて松の山の庄内に菱山といふあり、山の形三角なるゆゑの名なるべし。
「さあ皆の者馬に鞍を置け! 武具もののぐをつけろ! 刀を抜け! 鉛の輾麦わりを忘れず用意しろよ。お客は鄭重に迎へなきやならんから!」
あれはね、いいかい、這般しゃはん瑣事さじはだ、雪折笹にむら雀という処を仕方でやったばかりなんだ。——わりの二の段、方程式のほんの初歩さ。人の見ている前の所作なんぞ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)