“武具”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶぐ40.0%
もののぐ20.0%
えもの20.0%
ものゝぐ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
プーンと匂う煙硝の香、ギラギラ輝く甲冑かっちゅう武具ぶぐ焔を上げる数十本の松火たいまつ! さきに行く駕籠の戸がひらけ、乗っている主人の姿が見える。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「さあ皆の者馬に鞍を置け! 武具もののぐをつけろ! 刀を抜け! 鉛の輾麦わりを忘れず用意しろよ。お客は鄭重に迎へなきやならんから!」
濡れたままに積重ねておいた汚れ物をかけわたした小屋の中からは、あらん限りの農夫の家族が武具えものを持って畑に出た。自然に歯向う必死な争闘の幕は開かれた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
また彼が其武具ものゝぐを磨き立ててゐる時は、爐の下の灰が、呪文書の紙の上、机に載せた墨汁の中に吹きつけて來る。
錬金道士 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)