“もののぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物具87.5%
武具4.2%
武器4.2%
甲冑4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
董承もそれに励まされて、物具もののぐを着こみ、槍をひッさげ、郎党の寄せる馬上へとび移るや、つづみうしおとともに、相府の門へせかけた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さあ皆の者馬に鞍を置け! 武具もののぐをつけろ! 刀を抜け! 鉛の輾麦わりを忘れず用意しろよ。お客は鄭重に迎へなきやならんから!」
あらゆる馬具ばぐ武具もののぐに身を固めた四十四人の貴族が、三十三人の奴僕と共に斬り刻まれ、残りは馬ぐるみ捕虜になつて、韃靼人に売り渡されるため、護送されて行つた。
そ奴の武器もののぐは何ひとつ残さず手に入れたが、ただ奴の魂だけは見のがして呉れたわい。
……甲冑もののぐの音を聞かせたり、歌舞の音色を聞かせたり、我ながら小策を弄したが、こうも利き目があろうとは、俺にしてからが思わなかったよ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)