“うちもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打物80.0%
兵器5.0%
武器5.0%
鍛具5.0%
鍛刀5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど、現在の私の宅と同町内で、その頃長寿斎ちょうじゅさいという打物うちものの名人があった、その横丁を曲がって真直突き当った家で、いろいろ家禽かきんが飼ってあった。
鞭聲べんせいの反響に、近き山の岩壁を動かして、駟馬しばの車を驛舍の前にとゞむるものあり。車座の背後うしろには、兵器うちものを執りたる從卒數人すにん乘りたり。
護衞はいかに嚴めしくとも、兵器うちものの數はいかに多くとも、我客人となりて往くことの安穩なるにはかじ。英吉利人ほど心忙しきものはなし。馬はいつも驅歩かけあしなり。
尖れる尾をもち山を越え垣と武器うちものを毀つ獸を見よ、全世界を穢すものを見よ 一—三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
陣幕とばりの外の士卒に、駒をあずけて、相木熊楠はずかずかと入って来た。鎧の鍛具うちものや太刀の柄に、雨のしずくが燦々きらきらと溜っている。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『うむ。……いいところがある。直胤の鍛刀うちものなどよりは、無名のこの作者のほうが、はるかに、魂がはいっておる』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)