“驅歩”の読み方と例文
新字:駆歩
読み方割合
かけあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くものは唯だ一馬なるが、その足は驅歩かけあしなり。一軒の角屋敷の前には、焚火して、泅袴およぎばかま扣鈕ボタン一つ掛けし中單チヨキ着たる男二人、むかひ居て骨牌かるたを弄べり。
護衞はいかに嚴めしくとも、兵器うちものの數はいかに多くとも、我客人となりて往くことの安穩なるにはかじ。英吉利人ほど心忙しきものはなし。馬はいつも驅歩かけあしなり。
三人は何事をかさゝやきあひしが、小男はあざみ笑ふ如き面持して我に向ひ、あたゝかき夕のかはりに寒き夜をも忍び給へといひて立ちぬ。かれ驅歩かけあしの蹄の音をカムパニアの廣野に響かせて去りぬ。甲。