“骨牌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かるた52.9%
カルタ37.9%
トランプ3.4%
ふだ2.3%
ガルタ1.1%
がるた1.1%
トラムプ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近衛騎兵のナルモヴの部屋で骨牌かるたの会があった。長い冬の夜はいつか過ぎて、一同が夜食ツッペの食卓に着いた時はもう朝の五時であった。
小判を欠いてくような、たかい名香を煙にするくらいなら、骨牌カルタでもしたらよかろうに、と隅であくびを噛んでいたことであった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで骨牌トランプが持ち出されたが、それは、祭司の娘が未来の花聟を占ふ時ぐらゐにしか用ゐないやうな、手垢だらけの薄ぎたない札だつた。
おとはやと云はれると嬉しがつてよく私達の云ふ事をきいて、骨牌ふだのお掃除や碁石の出し入れをしてくれた。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
古来難解の句と称されているが、この句のイメージが表象している出所は、明らかに大阪のいろは骨牌ガルタであると思う。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
いはんや僕等の人生観は、——恐らくは「いろは骨牌がるた」の中にことごとく数へ上げられてゐることであらう。のみならずそれ等の新旧は文芸的な——或は芸術的な新旧ではない。
そなたの首は骨牌トラムプ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)