“骨牌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かるた53.1%
カルタ37.0%
トランプ3.7%
ふだ2.5%
ガルタ1.2%
がるた1.2%
トラムプ1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お袖は、印籠を離して、それへ手を走らせた。だが、お燕の手の方が、骨牌かるたの札をとるように、すばやく拾って、袂の蔭に手をかくしてしまった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある時はどこかの見せ物小屋の前に立って客を呼んでいることもあるが、またある時は何箇月立っても職業なしでいて、骨牌かるたで人をだます。
骨牌かるた、茶屋狂ひ、碁将棋よりは面白いでせう。其れ等の道楽は、飽きてすといふこともあるですが、釣には、それが無いのですもの。』
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
皆、他の人は心付かないように見えた。けれども、自分は、手に賑やかな骨牌カルタを持ち、顔は明るく笑い乍ら、何とも云われない魂の寂寥を覚えた。
二つの家を繋ぐ回想 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それから私達は骨牌カルタで狐と狸という競技をするのだが、狐になったずるい彼女のために散々狸の私は打ち負かされてしまうのであった。
孟買挿話 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
あの蠱惑的こわくてきな不思議な町はどこかまるで消えてしまって、骨牌カルタの裏を返したように、すっかり別の世界が現れていた。
猫町:散文詩風な小説 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
そこで骨牌トランプが持ち出されたが、それは、祭司の娘が未来の花聟を占ふ時ぐらゐにしか用ゐないやうな、手垢だらけの薄ぎたない札だつた。
こう若い人達が楽しそうに言い争った。雑談は何時の間にか骨牌トランプの遊に変った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
みんなして骨牌トランプをひく、黄色い女王クインの感じ。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
おとはやと云はれると嬉しがつてよく私達の云ふ事をきいて、骨牌ふだのお掃除や碁石の出し入れをしてくれた。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
と黄八丈が骨牌ふだめくると、黒縮緬の坊さんが、あかい裏を翻然ひらりかえして、
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
古来難解の句と称されているが、この句のイメージが表象している出所は、明らかに大阪のいろは骨牌ガルタであると思う。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
またこの言葉は、おそらく蕪村が幼時に記憶したイロハ骨牌ガルタか何かの文句を、追懐の聯想れんそううかべたもので、彼の他の春の句に多く見る俳句と同じく、幼時へのわびしい思慕を、恋のイメージにかしたものに相違ない。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
いはんや僕等の人生観は、——恐らくは「いろは骨牌がるた」の中にことごとく数へ上げられてゐることであらう。
そなたの首は骨牌トラムプ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)