“かるた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カルタ
語句割合
骨牌50.5%
歌留多41.8%
加留多4.4%
歌牌1.1%
1.1%
骨牌子1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「寂しがらない奴は、神経の鈍い奴か、そうでなければ、神経をぼかして世を渡っている奴だ。酒。骨牌かるた。女。Haschischハッシッシュ
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「さあ、ここいらでさわりを入れるかな」木内桜谷は休みなく筆を動かしながら云った、「——うんすん歌留多かるただ、うんすん歌留多だ」
へちまの木 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その畳んだじゃの先に赤いうるし加留多かるたと書いてあるのが敬太郎の眼に留った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夜にりては「レローイ」珈琲館かひいかんと云えるに行きたま歌牌かるたの勝負を楽むが捨難すてがた蕩楽どうらくなりしが、一夜あるよ夫等それらの楽み終りて帰り来り、球突たまつきたわむれを想いながら眠りにつきしに
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
身仕度が終ると家を出てよいの六時まで散歩し六時に外で中食ちゅうじきを済せ、夫から多くはゲルボアの珈琲館に入り昔友達と珈琲をのんだり歌牌かるたを仕たりして遅くも夜の十一時には帰て来て寝床ねどこに就きました
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
今夜は一つ雲鶴楼へでも行って、蜜蜂のバタ揚げに、焼鴨の胆でもやりながら、かるたを闘わしては……
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
小児の年の初に用ゐて遊ぶ骨牌子かるたに記されたる伊呂波短歌などいふも、東京のと西京のとは、いたく異なりて、其の同じきものは四十八枚中わづかに二三枚に過ぎざるぞおもしろき。
東西伊呂波短歌評釈 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)