“うたがるた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歌加留多40.0%
歌留多牌20.0%
歌骨牌20.0%
歌留多20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屹度きつと歌加留多うたがるたでせう。小供こどもおほいから」と御米およねつた。「貴方あなたつてらつしやい」
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そばには半白はんぱくの、品のいい、桑名訛くわななまりのある美穂子の母親が眼鏡をかけて、高くとおった声で若い人々のためにあきずに歌留多牌うたがるたを読んでくれた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
やっぱりひさしの低い藁葺わらぶきの家で、土台がいくらか曲がっている。庭には松だの、ひのきだの、椿だのが茂っていた。今年の一月から三月にかけて、若い人々はよくこの家に歌留多牌うたがるたをとりにきたものである。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
詩も作る、ヴァイオリンもく、油絵の具も使う、役者も勤める、歌骨牌うたがるたうまい、薩摩琵琶も出来るサア・ランスロットである。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何故なぜかと云うと田中君は、詩も作る、ヴァイオリンもく、油絵の具も使う、役者も勤める、歌骨牌うたがるたうまい、薩摩琵琶さつまびわも出来ると云う才人だから、どれが本職でどれが道楽だか
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
若いものは若い同士、本家の方へお連れ申して、土用正月、歌留多うたがるたでも取って遊ぶがい、嫁もさぞ喜ぼう、と難有ありがたいは、親でのう。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)